連日のうだるような暑さの中、盆休み初日の8月10日土曜日、待望のキット「RGνガンダム」が発売となりました。
何故か出社日だった私ですが、仕事なぞしてらんねぇと魔法の言葉「外回り行ってきます」を発動し、家電量販店Yに突撃。
まさかの品切れ。
バチが当たったのか?
止まるんじゃねぇぞと言わんばかりに2つ隣の市の模型店に車を走らせ、無事購入できましたのでレビューしたいと思います。
同日発売の30MMのオプションは売り切れでしたチクショウ。
ちなみに魔法の言葉は盆初日にも関わらず真面目に働いている人への挨拶と言っておきました。もちろん彼には会ってません。
買った後は真面目に仕事したからいいよね・・・?
追記:完成しました。
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全体像
キット内容は本体、極小アムロフィギュア、フィンファンネル、ビームライフル、ハイパーバズーカ、シールド、ビームサーベル2種とビーム刃、スタンド接続パーツ、フィンファンネル取り付け基部(後述)、右銃持ち手、左右武器持ち手、左右握り&平手が付属。不足無く揃っています。HGだとくっそダサく毎回頭を悩ませる手首ですが、さすがのRG、シャープでカッコいい手首が揃っています。
左銃持ち手が無いけどな。
そういうとこだぞ磐梯山。←自分に甘く、他人に厳しいスタイル
あと、アムロフィギュアが何か斜めになっていますが、連日の暑さでプラが柔らかくなっていたのか、ランナーから切り離した際にマイケル・ジャクソンのスムースクリミナルの様な格好になってしまいました。
まぁどうでもいいか。
RGシリーズは初代RX-78しか作ったこと無いんですが、随分様変わりしてますな・・・
RGの特徴の一つたるランナー状態で可動が盛り込まれているアドヴァンスドMSジョイントですが、このニューガンではファンネルの可動部のみ使用されていました。
もう一つRGの特徴となる苦行リアリスティックデカール。こちらは78とあんま変わらないですね。
本体三面図。
カッコ良すぎワロタ。
素組み状態で緻密なディティールが施されている他、肩や腰サイドアーマーなどの小さいイエローもバッチリ色分けされています。白部分はライトグレーとのツートンカラー。合わせ目も全く出ません。装甲はポロリもせず、関節は全てKPS関節で安定した可動をしています。
プロポーションは脚長のスラッとした体型、顔もイケメンで申し分なし。
キリングマシーンアムロ・レイ最後の乗機として、コレ以上無い程の出来です。個人的には傑作キットであるはずのHGUCが霞む程だと思います。値段は全然違うけど。
RGなので当然フルフレーム内蔵となっております。装甲の隙間やスリットからフレームが見え隠れし、 素敵なチラリズムを演出(←?)。
尚、装甲パーツを外すのが面倒臭過ぎる為フレーム状態の写真はありません。
フレーム状態は君の目で確かみてみろ!
上半身アップ。カメラアイ、メイン&リアカメラはクリアーパーツ製。左肩のセンサー(?)もクリアーです。頭部アンテナはキットのままでも充分シャープでヤスリいらず。
フェイスはνガンダムプラモ史上最も小顔となっています。カッコいいです。
νガンダムは鼻筋のへの字が3本あるためか、少々面長になることが多々ありましたが、今回のRGは違和感なく小顔となりました。むしろ小さすぎと言われるんじゃないか・・・?
頬ダクトは開口されており、バルカンも内部パーツにより色分けされています。排莢口も色分けされ配置されており、劇場予告でバカスカ撃っていたあのシーンを思い起こさせます。
同スケールであるHGUCガンダムと比較。デカイ後輩だな・・・
可動範囲
首は基部から可動し、大きく見上げや俯きが可能。
肩には軸可動を組み合わせた引き出し式の関節が組み込まれています。干渉するまで目一杯の可動が可能。
腹部にも引き出し式関節があり、大きく動かすことが出来ますが、ちょっと隙間が気になるところ。
肘と膝可動。それぞれ180度近く曲げることが可能な他、肩アーマーは前後面装甲が可動しラインを崩すこと無く腕を上げることが出来ます。
腰はアーマーが接続されている骨盤に相当する部分が可動します。腰部フロントアーマーのラインが動いているのが分かるでしょうか?
股関節周りの可動。180度開く事が可能。つま先にも可動軸がある他、接地性も優秀です。腰アーマーはリアまで可動。また、股間軸可動も完備しており、大きく足を動かすことが可能。
脚部の装甲は、可動に追従しスライドします。太もも前面や膝アーマーの他、つま先を伸ばすと足首部分の装甲が動きます。
また、装甲の一部が動き謎の穴が露出する箇所があります。
十中八九HWSだろうけど。
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装備類
フル装備状態にしてみました。デカイな・・・
このアシンメトリーこそνガンダムよ!
スタンド接続パーツはバックパックと本体両方に接続する形。
浮かせてみました。
実は私スタンドベースは1/144タイプしか持ってないんですよね・・・
というわけで1/144スタンドに接続してみましたが、νガンダム自体がデカイ上にみっちりフレームが入っており、更にフィンファンネルを背負うもんだから・・・
1/144スタンドでは明らかに持て余すサイズと重量です。フラッついて不安定過ぎる・・・浮かせて飾る際は1/100スタンドにした方が絶対良いです。
フィンファンネル。細かい部分まで色分けがされています。コレ無塗装素組みなんだぜ・・・
フィンファンネル同士は2箇所のジョイントで接続。ガッチリくっつく訳ではなく、少々プラプラします。不安だ・・・
もちろん攻撃態勢を取ることも可能。アドヴァンスドMSジョイントはここに使用。クリック可動らしきものとなっており、勝手にパカパカ開いたり閉じたりすることはありません。が、かなり固い為動かす際怖いです。
キットでは、バックパックのフインファンネル接続部が2個出来ます。何でこんな余剰パーツが? と思ったら、何とプレバン限定のダブルファンネル仕様に使うとのこと。ってことはダブルファンネルキットに接続基部は付属していないのか・・・?ダブルファンネル購入予定の人は捨てないよう注意しましょう。
続いてはメインウェポンのビームライフル。こちらにもフレームに相当するパーツが入っています。スリットは開口されており、色分けもパーフェクト。
ライフルに限らず、武器は全てグリップのダボ穴を手首の板ピンに嵌める方式。ガッチリ保持できます。
優秀な可動範囲のおかげで色んなポーズが取れます。随分装甲ポロリしなくなりましたね・・・
合わせ目はモールドに組み込まれております。
ライフルは腰リアアーマーに懸架出来ます。
ピンが片側にしか無いので、取り付け向きが固定なんですが、この向きだと右手で取りにくい気が・・・
続いては、ニュー・ハイパー・バズーカ。MGバカニュー同様に伸縮機能が付いています。こちらも合わせ目は無しでウレシイ。
グリップに可動軸があり、肩に担ぐ持ち方も簡単。
νガンってバズーカを手に持って撃っている印象が薄い気がする・・・もっぱら奇襲的な使い方してた気が・・・
ア・バオア・クー戦や逆シャアでのワイヤー遠隔撃ち等、アムロってバズーカの印象が結構強いですよね。
脇に構えても様になります。
弾頭も別パーツでしっかり再現されています。
νガンダムのバズーカといえば背中に懸架したままくるっと回って撃つアレがありますが、そのシーンを写真に撮ろうとした結果
M字開脚するνガンダム
という誰得の極みみたいな画像が出来たので封印しました。まだ人類にはこの画像は早いと思います。まぁベースが小さくて不安定だったためカッコよく出来なかっただけですが。
続いてはシールド。裏面も裏打ちパーツでしっかりディティールが入っている他、表面からのチラリズムも完備。ミサイルやビームキャノン砲口も別パーツで付いています。
シールドマウントパーツは2軸で割と柔軟に可動し、様々な形で構えられます。が
腕との接続が緩すぎてポロポロ外れてストレス。
フィンファンネルと当たるだけでポロリ、角度変えたらポロリ、腕動かしただけでポロリ・・・
画竜点睛を欠くとはこの事か。ちょっと調整が必要ですねココは・・・
続いてはビームサーベル。抜刀ポーズも軽く出来ます。
サーベル持ち手にはHGUCギャンみたいな軸可動が盛り込まれています。が、前腕との接続にあまり余裕がないため効果としては正直微妙。
ダボ穴と鍔の関係上、メインのサーベルは右手でしか持てません。
ビーム刃は設定通りポン刀みたく反り返った形状となっています。長さも充分です。
このサーベルすごい好き。
柄の後端のサーベル刃も付属。コレ危なくない?
装備品ラストは左腕にマウントされた予備ビームサーベル。装甲をスライドすると連動してサーベルが(ちょびっと)持ち上がります。(画像は指でちょこんと起こした状態です。)組み立て失敗した・・・?
予備サーベルを持たせた状態。ビーム刃は最近HG系列に付属しているタイプで、一本余剰となります。大型機のνガンダムでも違和感ない長さです。やっぱ通常サイズのMSだと長すぎじゃねぇかコレ・・・
予備サーベルには向きなんて無いので、左手でも保持できます。というか左持ち手に持たせられる武器はコレだけです。どういうことなの・・・?
総評
抜群のプロポーション、精密なディティール、優れた色分けと安定した広い可動範囲と、シールドポロリを除いて非の打ち所がないキットです。正に「衝撃のνガンダム登場」といったカンジ。AMSジョイントも最小限で塗装派も安心です。
少々お値段は貼りますが(定価税込み4,536円)、人気機体の決定版とも言えるキットですので、このお盆に組み立ててみてはいかがでしょうか?